中規模ハイグレードオフィスビル特集
「中規模ハイグレードオフィスビル」とは?
「中規模ハイグレードオフィスビル」をご存知でしょうか。
ミドルクラスの規模・貸室面積ながら、大規模ビル同等のスペックとグレードを持つオフィスビル=「中規模ハイグレードオフィス」が、近年、不動産デベロッパー各社から続々と登場しています。
お客様を迎えるに相応しい、グレード感ある上質な仕様の建物外観やエントランス、内装、セキュリティ面やBCP対応などのリスク対策は、企業イメージや信用力の向上につながります。
好立地で利便性が高く快適なオフィス空間は、業務効率の向上、人材定着などに貢献。「ここで働きたい」と思われることにより人材採用の強化にもつながります。
さらに、大規模ビルの一区画とは異なり、ワンフロアワンテナントの安心感や、エントランスからオフィスフロアまでのアクセス性の良さなどのメリットもあります。
そんな中規模ハイグレードオフィスビルについて、特徴と、各社のブランド・シリーズをご紹介します。
中規模ハイグレードオフィスビルの特徴
- 新築・築浅
- 好立地
- ビルグレード・スペックの高さ(エントランス空間、内外装の品質、天井高、OAフロア、空調、照明、省エネ・環境性能など)
- 高セキュリティ(ワンフロアワンテナント、エントランスホールから先の多層セキュリティ、入退室管理、監視カメラなど)
- BCP対策(耐震性能、複数系統の受電方式、非常用発電機、防災備蓄品など)
- 共用空間(多目的トイレ、喫煙室、休憩スペース、屋上庭園など)
- その他プラスアルファ
各社の中規模ハイグレードオフィス ブランドやシリーズ、特徴
1.PMO(野村不動産)
PMO(ピーエムオー)はPremium Midsize Office(プレミアム・ミッドサイズ・オフィス)の略で、上質な“働く空間”を中規模サイズで実現するというコンセプトのシリーズです。ミドルサイズの先駆けともいえる同シリーズは、2024年10月現在、都内に58棟(建設中含む)あります。
外観は、オフィス街に映える印象的なガラスカーテンウォール。ソリッドで都会的な印象です。
基準階坪数は、約45坪から広いもので200坪超、100坪前後の面積帯が多く、いずれのビルもオフィス街や交通アクセスの良い好立地の条件で、執務室は基本1フロア1テナント設計、レイアウト効率の高い整形空間、高効率の空調システムなど利便性と快適さが追求されています。
BCP(事業継続計画対応)にも積極的な対応がなされており、ビルにより異なりますが、耐震安全性の分類がⅠ~Ⅱ類(新耐震基準1.5倍~1.25倍の耐震強度)、異系統2回線受電方式や非常用発電機の設置など、近年の大規模ビル同等の強化がなされています。さらに執務室の窓ガラスに断熱性と遮熱性に優れたlow-e(Low Emissivity)ペアガラスを採用するなどの省エネ・環境性能の高さも特長です。
セキュリティの面では、エントランスホールをはじめ、多段階のセキュリティラインが設けられており、セキュリティを強化をしたい企業様にもおすすめです。無駄な飛込み営業も防げます。
基準階坪数:約45坪~200坪台
天井高:2700mm~
床:OAフロア
床加重:500kg/m2(物件によりHDZ有)
空調:ゾーン別個別空調、自然換気機能など
照明:LED照明(自動調光)
電気容量:60VA(75VAまで増設可)
窓ガラス:Low-Eペアガラス等
エントランス:天井高3.5m以上のゆったりとしたエントランス空間、共用部アロマ空調
セキュリティ:ワンフロアワンテナント、1階EVホール前セキュリティゲート、その他複層セキュリティ
BCP:新耐震基準1.5倍~1.25倍相当の耐震強度、非常用発電機の設置など
その他:会議室、喫煙室など
※物件により仕様が異なります。
2.S-GATE(サンケイビル)
S-GATE(エス ゲート)は、サンケイビルによるハイグレードミッドサイズオフィスシリーズです。“「ひと」をオフィスの真ん中へ。”をコンセプトに、2024年10月現在、都心主要5区内に7棟展開しています。
シリーズの基準階坪数は、74.52坪から200坪台まで。アウトフレーム構造を採用した広々とした完全無柱空間の執務室(※1)は、S-GATEならではとなっており、効率性を高めかつ重厚で格式ある外観の先進性が際立ちます。女性用トイレのパウダーコーナー、フィッティングボードなどの上質なアメニティ空間は女性の多い企業様にもおすすめです。
セキュリティ面では多重セキュリティ方式を採用。BCP面では新耐震基準の1.5~1.25倍相当の耐震強度、異系統2回線受電方式の採用や非常用発電機・防災備蓄倉庫の設置などで、企業を支援します。サンケイビルのスケールメリットを活用した、ビジネスシーンをサポートする各種サービスの提供も充実しています。
さらに、S-GATEシリーズの基本品質を承継し、エリアにFITする規模感の「S-GATE FITシリーズ」も新たに登場。2024年10月現在、都内に3棟あります(名称変更済ビル含む)。
基準階坪数:約75坪~200坪台 ※S-GATE FITは異なる
天井高:2800mm(※1)
床:OAフロア
空調:ゾーン別個別空調、自然換気スリット
照明:LED照明、昼光センサー照明(照明制御)
窓ガラス:Low-Eペアガラス
エントランス:上質で洗練された緑化壁+デジタルサイネージ+アロマ。
セキュリティ:ワンフロアワンテナント、EV不停止制御、その他多重セキュリティ
BCP:新耐震基準1.5~1.25倍相当の耐震強度、異系統2回線受電方式、非常用発電機、非常時給排水設備、防災備蓄品提供など
ビル設備:屋上テラス・ルーフガーデン、喫煙室など
※1 ”X-PRESS有楽町 managed by S-GATE”を除く ※物件により仕様が異なります。
3.BIZCORE(日鉄興和不動産)
BIZCORE(ビズコア)は、日鉄興和不動産が手がける中規模オフィスシリーズです。
新しいビジネスを生み出すビジネスリーダーのための価値ある空間、“Make Standard オフィスに新たな価値を”がコンセプトです。
2024年10月現在、同シリーズは都内主要5区内に7棟あります。駅直結・徒歩5分内などいずれも好アクセスのビジネス拠点にふさわしい立地条件です。今後、2025年2月に(仮称)BIZCORE西新橋計画、2025年7月に(仮称)BIZCORE飯田橋計画の竣工が予定されています。
アルミカーテンウォールとフレームを組み合わせたビル外観デザインは「信用力」や「先進性」をイメージ。エントランスは上質感ある洗練された空間設計です。
執務室は天井高2,800mmの明るく開放的な無柱空間。セキュリティ面では、スタッフ入退館時の多層セキュリティに加え、来客時はエントランスホールのタッチパネル式の映像・音声ディスプレイにて来客確認と対応が可能です。BCP対応の面では、新耐震基準の1.25倍相当の耐震強度、非常用電源、備蓄品の完備などで非常時の事業継続環境を支援。Low-Eペアガラス、自動調光など、建物の省エネ・環境負荷軽減にも対応しています。
基準階坪数:約48坪~約269坪台
天井高:2800mm
床:OAフロア
空調:ゾーン別個別空調、外気取込み口
照明:LED照明、自然調光、照明人感センサ
窓ガラス:Low-Eペアガラス
エントランス:天井高3,500mmの上質で洗練された共用空間。
セキュリティ:ワンフロアワンテナント、無人受付システム・EV不停止装置・非接触ICカードリーダー、その他複層セキュリティ
BCP:新耐震基準1.25倍相当の耐震強度、耐震天井、非常用発電機、2回線受電方式(物件により)、非常時給排水設備、災害用備蓄品の提供など
ビル設備:屋上庭園、喫煙室・多目的トイレなど
※物件により仕様が異なります。
4.PREX(住友商事)
PREX(プレックス)は、「チームを強くするオフィス」がコンセプトの中規模オフィスビルブランドです。
都内にてPREXシリーズを展開してきた同社は、2018年、新しいコンセプトに基づくPREXシリーズを発表。現在都内には3棟のPREXシリーズが稼働中です。
安心の1フロア1テナント、密を回避する開閉可能な窓、WiFi完備のテナント専用屋外ワークスペース、多段階セキュリティなどの設備・機能が備わっています。
2021年2月以降竣工物件の貸室は、貸室内に受付・会議室があらかじめ造作されたハープセットアップ賃貸方式で、入居時の時間・コストの節約が期待できます。室内の一部はスケルトン天井で、開放感とトレンド感あるオフィスとなっています。先を見据えた展開に、今後の動向が期待されるオフィスシリーズです。
基準階坪数:約67坪~約158坪(竣工予定含む)
天井高:2700mm(天井スケルトン範囲内約3585mm~約4000mm弱)
床:OAフロア
空調:ゾーン別個別空調
照明:LED照明
エントランス:緑を配した上質な迎賓空間+アロマ・BGM
セキュリティ:ワンフロアワンテナント、多重セキュリティによる入退室管理(エントランス・エレベーターのオートロック、EV不停止装置、執務ゾーン入口)、非接触ICカードリーダーによる入退室管理など
ビル設備:屋上庭園やルーフトップワークプレイス、喫煙室、店舗など(物件により異なる)。
※物件により仕様が異なります。
4.REVZO(中央日本土地建物)
REVZO(レブゾ)は“「はたらく」を解き放つ”をコンセプトに2020年に誕生した中規模オフィスビルブランドです。現在都内に3棟のREVZOシリーズが竣工済みで、2025年5月に第4弾となる「REVZO麹町」が竣工予定です。
さらに、REVZOシリーズ第6弾として、木造化・木質化オフィスビルの(仮称)西新橋一丁目プロジェクトが発表されました。従来の「REVZO」シリーズで採用されている仕様をベースに、建物の内外装などに木材を使用し、木の柔らかさや温かみが感じられるオフィス空間となる模様です。
既存のREVZOシリーズにおいても、自然の良さを取り入れた温かみと上質さを感じられる内外装、植栽が配置された各階のテナント専用バルコニーなど、心身ともに健やかに働くオフィス環境作りが特長で、「REVZO一番町」では1階エントランスのラウンジでは外構植栽と一体になった緑あふれるテラス空間となっており、共用の会議室が設置され、来客対応時にも利用しやすい空間となっています。
「REVZO虎ノ門」「REVZO日本橋堀留町」の最上階フロアは、知的な活動を促すラウンジ空間と会議室(予約制)が設けられた屋上テラスで、生産性向上や交流を促進。プロジェクターなどの設備機器の貸し出しや無線LAN環境も配備されています。
セキュリティはICカード方式による多重セキュリティ・共用部は監視カメラを設置済み。BCP対策の面では、耐震基準の1.25倍相当の耐震性、2回線受電方式による停電対策などの対策が講じられています。
基準階坪数:約77坪~約140坪
天井高:2800mm
床:OAフロア
空調:ゾーン別個別空調
照明:LED照明(平均机上照度700lx)、センサーによる明るさ管理
窓ガラス:Low-Eペアガラス
エントランス:自然の素材を使った温かみのある上質な空間+大画面デジタルサイネージ
セキュリティ:ワンフロアワンテナント、非接触型ICカードによる入退室管理、監視カメラ、人感センサーなど
BCP:新耐震基準1.25倍相当の耐震強度、異系統2回線受電方式、非常用発電機、災害備蓄倉庫など
ビル設備:屋上テラス、ラウンジ&ライブラリー、会議室、喫煙室など
※物件により仕様が異なります。
最後に
高いスペックや高品質な仕様が際立つ中規模ハイグレードオフィスビルブランド。最先端の中にも各シリーズのコンセプトや個性が光ります。
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